しつらいアート国際コンペティション
SHITSURAI ART International Competition

入賞作品

神戸の街と海を見渡せる広大な「ポーアイしおさい公園」で場所性と仮設性を最大限に生かした空間創造を提案する「しつらいアート」国際コンペティションの一次審査を行い、応募総数43作品から入賞20作品が決定しました。

■審査日
一次審査:2011年4月9日(土)
■応募総数
43作品 うち海外2か国2作品(イギリス1、デンマーク1)
※海外在住の日本人を含む(日本国内在住の外国人を除く)
■入賞作品数
21作品
■展示期間
10月1日(土)~11月23日(水・祝):54日間
■展示会場
ポーアイしおさい公園
■審査員(50音順)
逢坂 卓郎 筑波大学大学院人間科学総合研究科教授
大森 正夫 京都嵯峨芸術大学大学院教授
越智 裕二郎 広島県立美術館館長
関根 伸夫 神戸芸術工科大学大学院客員教授
たほ りつこ 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授
吉田 泰巳 華道家
■一次審査講評
 今回が初回の「しつらいアート国際コンペティション」は広大なポーアイしおさい公園を舞台にした新しいタイプの環境造形、野外インスタレーションのコンペである。「しつらいアート」という馴染みのない名称のコンペであったが、神戸を見渡せる絶好の景観を有する立地環境と海に面した厳しい自然条件を生かした発想力と造形力が問われるこれまでにない空間造形的な提案を募集していた。
 野外での立体作品展示であることから彫刻系の作家による造形力がテーマになると思われたが、幅広いジャンルからの応募があり、空間的な特性を生かしながら素材的にもバラエティに富んだ提案が多かった。メディアを援用した作品は少なかったが、浮遊するものやフラットで存在感がないことの面白さをアピールするものなど、これまでにない環境とのコラボレーションが楽しめるような作品が多く構想されており、実物設置が楽しみである。
 入賞作品は種類と規模が多様なので、「しつらい」のアート作品が個々に意味を持つと共に、会場全体としても来場者へのおもてなしの空間構成になるような工夫を考えていくことにも留意したい。
 ポーアイしおさい公園は海に面してさえぎるものがないことから、作品設置にあたっては風対策など条件面で厳しいものもあるが、できる限りのサポートをしていき、魅力的な環境とアートをできるだけ多くの方に体験してもらいたい。
■二次審査講評
神戸はビエンナーレ形式の須磨離宮屋外彫刻展において日本の彫刻をリードしてきた街である。この度、これからの環境への取り組みとして、「しつらいアート」を提案した。屋外彫刻やインスタレーションとも異なり、制作物そのものを評価する考えから、祭礼時の設えなどに伝統がある日本的な造形手法を念頭においた環境づくりへの挑戦である。それゆえに、このコンペにおいては人や環境や行事などの状況を主題化する一過性の場所づくりに期待した。
国際コンペで応募された43作品から一次審査で選ばれた21作品は、ポーアイしおさい公園という神戸の絶景を見渡せる広大な環境を、それぞれに上手く活用し独自の手法で魅力的なものとして制作されていた。 制作された作品は力作が多く、広大な場所や眺望などを最大限に活用しようとしたものが多く見られた。審査は難航し、上位入賞者の中からどの作品を神戸ビエンナーレ大賞にするのかについては、各審査員からさまざまな意見が出されたが、結果的に神戸としおさい公園の洗練されたイメージの環境ゆえに造形的な力が放たれた「ポートアイランド レインボーハット」がエコロジカルな視点や自然素材の熟練ぶりも加味され高い評価を得て栄冠を得た。また、自然と人との手仕事振りをダイナミックに表現した大賞作品とは対称的に、端整かつ精緻な造形で神戸の素晴らしい景観を複数の球体に映しこんだ「views ensemble」と、金箔を地面に貼るだけの単純な方法ながらも自然光をダイレクトかつダイナミックに受ける場所ならではの効果を上げていた「GOLZDEN ZERO」が特別賞に輝いた。
上位入賞は逃したが、いずれの入賞作品も多くの示唆を含むものであり、作者の情熱と意気込みは強く感じるものであった。これらの作品群によってポーアイしおさい公園がアーティスティックな空間へと変様し、多くの人にこの場所の魅力とアートの可能性を再認識させてくれること願っている。
神戸ビエンナーレ大賞
ポートアイランド レインボーハット<br />関口 恒男 ポートアイランド レインボーハット

芸術の原始的なあり方として、私が思い浮かべるのは、原始人が火を囲み、食べ、話し、音楽を奏で、踊っている光景です。そこはコミュニケーションの場であり、人々が幸せに生きたいくための機能を十分に果たしていたと思われます。そこで人々は自分自身で歌い踊ることにより創造的であったのだと思います。創造とは自由である時に訪れる精神の状態で、すべての世界で起こる出来事が常に新しい事であると知覚する行為だと考えます。現在の私たちは、自分自身の思考の投影したものに支配されています。私は踊る事により、人々がその支配から自由になり、幸せに生きていけるよう望みます。そのような「人々が自由に踊れる空間」を作りたいと思います。

アーティストプロフィール

関口 恒男(栃木県)
1956年、栃木県生まれ。

1989~1990年 アンジュナレインボーハット(ゴア、インド)
2001~2003年 ヴィジョンズレインボーハット(ゴールデンベイ、ニュージーランド)
2005~2010年 越後妻有アートトリエンナーレ

特別賞
views ensemble<br />沖津 雄司 views ensemble

時と気候の移ろいにともなって、様々な光と色を持って生まれる神戸港の風景。
その一瞬一瞬に現れるたったひとつしかない風景を、光の粒に閉じ込めてたくさん作り出します。
神戸港の光と色を包み込んだ粒を集合させ、新たに構成することで、風景を見渡すだけでは認識できなかった神戸の新しい輝きを生み出します。

協賛・協力=有限会社落合製作所、有限会社カドワキコーティング

アーティストプロフィール

沖津 雄司(東京都)
1983年、東京都生まれ。

2009~2011年 中村竜治建築設計事務所 設計補助。
2009年 東京電機大学大学院修士課程(建築学)修了。

GOLDEN ZERO<br />藤江 竜太郎 GOLDEN ZERO

現代社会では目を向けづらくなってしまった日常の中の悠々として繊細な自然の変化と、それへの畏敬の念を感じるきっかけとして、人と環境との対話の為の拡声機(増感モバイル)として配置し、そこを取りまく環境(空間、自然、人など)を作品として受け入れ、反射して映し出すことを意図した。
そのために形体は空間を作品化する為にあえて構造体をもたせず、地面に直接金箔を施し、周りの環境を作品とする為の受け皿、美術的には作品台としての効果を考えている。そして金箔が時間と共に劣化し剥がれていく事で儚さと共に、よりこの瞬間の輝きを意識出来る。
満月を写し、夕日に輝き、夜景に映えるその情景をいま想像して見ていただきたい。

協賛・協力=株式会社今井金箔、株式会社歴清社、ホルベイン工業株式会社

アーティストプロフィール

藤江 竜太郎(広島県)
1978年、広島県生まれ。

2010年 "VON DORT NACH HIER"展 Kunstraum Bad Honnef 優秀賞受賞(ボン、ドイツ)
2010年 六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」公募大賞受賞(六甲山、神戸)
2010年 ランドアートプロジェクト 「into the wild」(コブレンツ、ドイツ)
2009年 国際アートプロジェクト2009「Boondocks」(ハノーバー、ドイツ)
2007年 個展 「Blue Biad Cage」展(海岸通りギャラリーCASO、大阪)

奨励賞
chocolate chocolate<br />三木 みどり chocolate chocolate

「チョコレートが大好きだから、世界中をチョコレートでいっぱいにしたい」
という気持ちで制作する作品。
会場にフェイクチョコレートを並べ、来場者の心にも幸せを届ける。

アーティストプロフィール

三木 みどり(京都府)
1989年、徳島県生まれ。

2011年 グループ展 「Saga walk」
2011年 one room11 出展
2010年 Arts Bar@Rissei 京都学生芸術作品展 出展

Irresolution Landscape<br />山田 良 Irresolution Landscape

神戸の港に広く開放的に設けられた広場に、点在する場をしつらえた。
作品がとり込む「空」だけは、どの場から見てもたえず動き、留まることはない。
うつろい(irresolution)が、場と自身の関係への注視となることを期待する試み。

協力=神戸芸術工科大学 藤山研究室、萩原由美乃、藤田元輝(共に札幌市立大学山田良研究室)

アーティストプロフィール

山田 良(北海道)
1968年、東京都生まれ。

2010年 グッドデザイン賞 地域づくり・まちづくり部門
2009年 Vertical Landscape(札幌芸術の森美術館 中庭+前庭、北海道)
2005年 untighten(ノルウェー国立ギャラリー、ノルウェー・オスロ)
2004年 ASLAアメリカ・ランドスケープデザイン協会賞 優秀賞(アメリカ)
2003、2006、2009年 大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ/中里重地プロジェクト(新潟県)

港のキリン<br />石川 智弥 港のキリン

港のキリンは、たくさんのものを届けてくれる。
船からの貨物を陸揚げするクレーンは、休業時のその姿から「キリン」と呼ばれることがある。
神戸という街は遥か昔から港町として、新しい物や文化を享受し、発展してきた。ガントリークレーンが日本ではじめて取り入れられたのも神戸港だという。港は神戸にとって贈り物を受け取る大切な場所であり、コンテナ輸送時代以降、キリンは愛すべき番人なのかもしれない。
本作では、贈り物を表す布の造形とキリンの頭部の造形の融合体に、映像を投影し、揺れ動き、呼吸するキリンを表出させる。埠頭でクレーンをキリンと見立てる心理に、神戸の愛すべき番人としてのしつらいを付与したい。

協力=戸島麻貴

アーティストプロフィール

石川 智弥(東京都)
1973年、千葉県生まれ。

2009年 かくれたじげん (ZAIM 神奈川)
2008年 カウパレード東京丸の内2008 (丸の内エリア 東京)
2007年 in*tension 2007 (Exhibit Space Live & Moris 東京)
2005年 IMA selection Vol.1「表現の水際2005」(横浜旧関東財務局 神奈川)
2003年 where, you あなたは、何処(東京芸術大学美術館陳列館 東京)

MUIMUI列車 出発進行!<br />大西 治/大西 雅子 MUIMUI列車 出発進行!

MUIMUI列車は、みんなの力で動く自転車列車です。小さい子供からご老人に至るまで、 思わず笑みを浮かべたくなるような外観で、つい乗ってみたい!と思ってしまうことでし ょう。実は、トントンコトコト音もするんですよ。作品を眺めて楽しむだけではなく、一緒に 参加して(運転して)楽しむことで、見る人は作品の一部となり神戸ビエンナーレをキラキ ラと輝く特別なイベントとして人生の記憶に刻む事になるでしょう。
とにかく、「MUIMUI列車」に乗って、海風を感じて、自分の力・みんなの力を感じて、 楽しみましょうや~!な作品です。

アーティストプロフィール

大西 治 / 大西 雅子(京都府)
2007年より連名での制作を始める。

2011年 個展 「青い鹿」 ギャラリー恵風(京都)
2010年 あいちトリエンナーレ2010 長者町企画コンペ(愛知)
2009年 「Captain Geronpa Kin Kon Kan Band」第3回高瀬川彫刻展(京都)
2009年 「ゲロンパ大合唱」 越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭(新潟)
2007年 「巨人の底力」 京大桂キャンパス 作品設置 (京都)

朱い旗<br />森田 太初 朱い旗

「、、、そうですね、神戸のイメージってやっぱり、港なんですよね。昔から、人々が海から入ってきて、そしてまた海へ出てゆく。 海で見送るとき、紙テープが船と陸とを繋いでいて、それが切れてたなびく光景、あれってなんか好きなんですよ。人々の思いが揺れる様が、紙テープが風で揺れる様に重なるようで、なんだかジーンと感動してしまうというか、、、。 そういうことで、今回の作品は、海から見た様子を強く意識しました。『ようこそ神戸ビエンナーレへ。』 『さようなら、また合いましょう。』 と僕たちが船に旗を振る感じですね、、、。」    一部抜粋

協力=株式会社カラーリック、アトリエブンゴ

アーティストプロフィール

森田 太初(埼玉県)
1977年、東京都生まれ。

2010年 STEELERS (天王洲セントラルタワーアートホール1F、東京)
2010年 上勝アースワーク2010(徳島)
2009年 森田太初彫刻展in所沢(所沢ミューズ ザ・スクエア、埼玉)
2008年 誕生~Birth~展(Live and Moris Gallery、東京)
2006年 美術博士号164号 取得 論文「死生観に基づく彫刻表現」

神戸ゴミタワー<br />東方 悠平 神戸ゴミタワー

ゴミで作られたポートタワーです。夜は光ります。

アーティストプロフィール

東方 悠平(神奈川県)
1982年、北海道生まれ。

2011年 「ART COASTER/ アートコースター~想像力を共有する方法」(金沢市民芸術村 アート工房 PIT5、KAPO/石川)
2010年 「象はキャタピラーに乗って」(個展) (玉川大学tagProjects、東京)
2010年 「Ongoing Xmas 2010」(ArtCenterOngoing、東京)
2010年 「第13回 岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」(入選)(川崎市岡本太郎美術館、神奈川)
2009年 「アーツ・チャレンジ2009-新進アーティストの発見inあいち」(入選)(愛知芸術文化センター、愛知)

Crater Lake<br />24°Studio Crater Lake

私たち神戸市民にとっての最高のおもてなしは世界の人々に、阪神・淡路大震災の苦難を忘れずこの自然の環境と共存し、 維持し、そして愛し続けること。この精神を分かち合いたいと言う心構えである。

Crater Lakeはそんな観念をポケット環境に整え、訪れる人々を迎え入れる集いの場である。山々の地形は集う人のための腰掛けや背もたれにもなり、海風や日差しを遮断するシェルターの役割も果たす。それを囲む中央スペースには来場者のための対話の場に仕上げた。この構成により神戸を色んな角度から眺め体験できる。

その耽美で流動的な構成は静水に落ちた雫が生む波紋をも思わす。 この波紋の様に集まる人たちの思いや観念が広がることを願いたい。

アーティストプロフィール

24°Studio(兵庫県)
2011年 Premios Lamp Lighting Awards 2011 入選 (スペイン)
2011年 Changing the Face コンペ ファイナリスト (モスクワ)
2010年 Tokyo Designers Week 2010 コンテナ展 出展 (神宮外苑、東京)
2010年 Tokyo Designers Week 2010 コンテナコンペ 入賞 (日本)
2010年 Felicity国際グラフィックスコンペ ファイナリスト (イタリア)

入賞作品
Wish to・・・Wish from・・・<br />藤井 孝美 Wish to・・・Wish from・・・

白い布がはためき揺れる数十のユニットが列をなす。それらは旅をし、祈り願う言葉が記されています。チベットの「タルチョ」は連なった布に経文が書かれ、功徳が風に委ね流れていくとされる。本作品も幸福への願いを風に乗せて運びます。イデオロギーと関係なく人間の自然な願い。それは風の向くままto the world… from the world…。皆様も備え付けたものでぜひ記してみてください。各ユニットは、小マイコンで制御された青LEDが夜間だけ点滅しており、周期を変え個性が持たせてあります。会期中たった一回しか光らない赤い光もあるので、密かな出番待ちユニットを探して、何度もご覧いただけたらと思います。

技術協力=勝井康裕

アーティストプロフィール

藤井 孝美(山口県)
1962年、山口県生まれ。

2011年 第3回吉富蔵ART展(09’ 廃蔵、広島)
2009年 インスタレーションwith KATSUI (ギャラリーBOX、広島)
2007年 Strand Ephemera出品(ストランドビーチ、オーストラリア)
2006年 国民文化祭やまぐち子ども夢プロジェクト「らぶふみ展」(廃校、山口)
2005年 個展(クヌギ画廊 ,03’ ,04’ 東京 )(HONCHO-CLUB 06’、山口)
2004年 現代日本絵画展(宇部絵画ビエンナーレ、山口) 佳作賞

空をみる舟<br />乃村 拓郎 空をみる舟

しおさい公園を訪れその場に立った時、強い印象受けた事を覚えています。
真っすぐに伸びる地平、頭上に広がる空、目の前の海、吹き抜ける風。
その風景に、海に開く「港」という場所の力を感じました。

そして神戸の港をしばらく歩いた時、沢山の船を見ました。
船はどれも美しいかたちをしていました。
なだらかなカーブを描く船体は、海を渡りどこかに連れて行ってくれるような予感を感じさせてくれます。

そうしているうちに、風景と人をつなぎどこかに連れて行ってくれる。そんな舟がイメージに現れてきました。

空に海に風に、舟に連れられ触れることできる、そんな舟であれたらと思います。

アーティストプロフィール

乃村 拓郎(京都府)
1986年、大阪府生まれ。

2011年 光速の素描(ギャラリー301、神戸)
2010年 空、色(京都芸大、京都)
2010年 ロクリッポウ(京都芸大、 京都)
2009年 The six! 09(The Artcomplex Center of Tokyo、東京)
2009年 SQUAT2009(佛光寺、京都)

輝く人<br />伊藤 嘉英 輝く人

未来に不安を感じるのはどの時代でも何歳であっても確かな感情だろう、しかし未来に希望を感じる瞬間があればどんな状況下でも輝けるのだ。(不安 恐怖 後悔 不満 嫉妬 怨み 苦しみ 悲しみ 怒り 絶望 空虚)を感じるからこそ、 (安心 安堵 先憂 満足 祝福 楽しみ 喜び 平穏 平和 希望 充実)を感じる事が出来る。9体の人型のオブジェはエリア内の寂しそうな場所に点在し、皆何処か物憂げな表情をしている。夜になると9体の人型オブジェが輝きだし、目にした人が其々の想いで輝きだす。

アーティストプロフィール

伊藤 嘉英(東京都)
2009年 銀座ギャラリーハウスにて個展。
   2002年 第6回 大分アジア彫刻展 入選。
2011年 シティケア永住 宴 設置。 
1999年 のはら園 ビオパルク 迷走の軌跡 設置。
  1998年 エルドコモ元麻布 翔 設置。

海の家<br />宿南 泉 海の家

「家」の形をした作品をつくり始めたのは、阪神大震災で当時住んでいたアパートが全壊してからだ。亡くなった人や壊れた街を悼む気持ちや、自然に対するおびえや抱え込んでしまった複雑な思いからちいさな真っ黒い「家」をつくった。だんだん人が入れるほど大きなものをつくるようになり、白い「家」をつくるようになった。
 コンペ提出から一ヶ月後に東北大震災が起きた。自分の体験を思い出し、被災した人々のお心のうちは如何ばかりかと涙が出る。東北の人々に離れているけど、気持ちはずっとあなたたちのそばにいますという思いで「家」をつくる。

協賛・協力=三木建設株式会社、アトリエ凹凸

アーティストプロフィール

宿南 泉(兵庫県)
1960年、兵庫県生まれ。

2011年 女子美阪神支部OG展(原田の森ギャラリー、兵庫県)
2010年 アトリエ凹凸展(西宮市民ギャラリー、兵庫県)
2009年 アートin養父(円山川公苑、兵庫県)
2006年 越後妻有大地の芸術祭(十日町市、新潟県)

監視者<br />角野 晃司 監視者

港は想いを馳せる場所。想いが交錯する場所。そして、自分を取り戻す場所。
監視者は、はるか広がる地平線を見つめ続けます。
「あなたのさがしものは何ですか?それは、きっと素晴らしいものに違いないのです」

協力=SRYM.(相良貴幸・松本美香・木村三喜)、田上桂、樽井利和、小穴陽介、吉本滝一、吉本節子

アーティストプロフィール

角野 晃司(東京都)
1978年、静岡県生まれ。

2011年 SICF12(青山スパイラルホール)
2010年 六甲ミーツ・アート芸術散歩2010 大賞受賞 

お皿プロジェクト KOBE2011<br />加藤 可奈衛 お皿プロジェクト KOBE2011

小さなそれぞれのおもいを込めて作られたオブジェを、大きなお皿の上におく。 皿は大地への祈りの意味を込めている。

アーティストプロフィール

加藤 可奈衛(大阪府)
1966年、愛知県生まれ。

2009年 石彫モニュメント「絆」設置(JR柏原駅前・大阪)
2008年 「風と土の芸術祭」/会津美里町本郷地域(元荒池金物店)・福島
2007年/2009年 「エレクトリック・ドラゴン/Elektrisierte Wäschespinnen auf Ton (Kunst verbindet)」
(ドイツ人作家Gerhard Hess氏との共同野外インスタレーション・プロジェクト/Edertal-Hemfurth・ヘッセン・ドイツ、大阪教育大学柏原キャンパス・大阪)
吉野石膏美術振興財団助成
2003年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003 /新潟
2001年 Ton Feuer Steine(土、火、石) 陶彫シンポジウム/レンガミュージアム・グリンドウ、ドイツ
5th the international Camp of Creation/チュルゴ美術舘・チュルゴ、ハンガリー
1998年 第7回日本現代陶彫展(優秀賞)/セラテクノ土岐・岐阜
第4回十日町石彫シンポジウム/十日町市・新潟
第3回木内克大賞野外彫刻展(げんでんふれあい賞)/阿漕ケ浦公園・茨城

昼と夜<br />吴 迪 昼と夜

私は、2007年から宇宙、光への研究をテーマにし、芸術作品を創作しています。自然光の変化により、人間の生活環境を変化するという関係性について感じる事ができるような作品を制作したいと考えていました。
作品「昼と夜」は、紀元前3000年使われていた 日晷儀 を原型し、時の変化の表現を主題する作品となりました。この作品は、緯度により調整する必要があります、今回緯度36度40分であるポーアイしおさい公園で設置する作品は、太陽光と月の光を利用し、時の変化を視覚化したいと考えていました。 私の母国では、「一寸の光陰は一寸の金に等しい、時は金なり」ということわざがあります。「一寸の光陰」とは、太陽光が 日晷儀 に映した影は「一寸」の長さ移動することである。多くの方達は、この作品を見ていただき、時が流れ去る中で、歴史、現在および未来を考えていただける事を願っています。

協力=大田産業株式会社

アーティストプロフィール

吴 迪(茨城県)
2010年 徳島ledアートフェスティバル (徳島、徳島県徳島市)
2008年 光景light scape–北条光の展覧会– (北条、茨城県つくば市)

飛盤<br />針貝 傑史 飛盤

それは植物のように地面から生えている。
また、それは機械のように人工的である。
それは微動だにせずじっと静止している。
また、それは目にも留まらぬ速度でいる。
それは全てを背景化するように強く存在し、 それは空気のように透明である。
それは道であり、門であり、展望台であり、遊具であり、何でもない。
地面が捲れたようなある断片は姿を変えるように肥大化してゆく。
大きくなるにつれて重力を失い、やがて空気中に飛び出していく。
〈錯綜するパーステクティブ〉によって来訪者の意識とその場所が持つ意味は反転する。それは体験を構築するための装置である。

アーティストプロフィール

針貝 傑史(東京都)
1988年、東京都生まれ。

2010年 TEPCOインターカレッジ住宅デザインコンペティション優秀賞「Noise Architecture」
2010年 日本電機工業会(JEMA)原子力広報ポスター最優秀賞 
2010年 八幡浜芸都 かまぼこ板による東屋デザインコンペティション優秀賞「+pile」
2010年 Archi-TV 2010(日本建築学会主催建築文化週間)代表
2010年 東京理科大学大学院に進学
2009年 ポートフォリオレビュー入選「すぱんこーる」
2008年 「建築学校」(建築ジャーナル2008年9月号、 建設通信新聞 掲載)
2006年 東京理科大学理工学部建築学科に入学

Sparkling Soul<br />Dale Suttle(US)/So Sugita(JP)/Ginna Nguyen(US)/ Sparkling Soul

魚の群れが海中で日光の輝きを閉じ込めるように、ステックが形成する渦巻きの中に自然光や周りの輝きを閉じ込めることにより、人々の心を引き寄せ、街や鑑賞者を迎え入れる参加型の作品です

非線形デザインシステムを用いて実際の魚の群の動きの様な、自然現象に近い環境を再現します。ステックの角度や流れがつくる様々な多孔性や不規則性で光や視野をコントロールし、ダイナミックな空間を作ります。ステックに反射する断片化されたイメージは神戸港の太陽と海を抽象的に表現し時間とともに変化します。夜には水面で輝く月の様に、光が踊りながら作品を包み込みます。

会場やそこにいる人々の持つ輝きを内包するような空間になればと考えます。

協賛=山根木材
協力=miso、杉田三郎建築設計事務所

アーティストプロフィール

Gathering(Dale Suttle/杉田宗/Ginna Nguyen)(広島県)
2009年 ペンシルバニア大学大学院生時代に結成。

2011年 SICF12 (スパイラル、東京)
2011年 第二回建築コンクール 佳作 (愛知建築士会 名古屋北支部主催)
2010年 Sukkah City NYC 2010 ファイナリスト (米国、ニューヨーク) 

Kissing Universe(宇宙のキッス)<br />島立 智之 Kissing Universe(宇宙のキッス)

この作品は、宇宙は男女のkissから始まったのではないかという創造によるものです。木の舞台を作り、そこに宇宙の闇を描き、切り株で花壇を作り、花々を配し、それで男女を表わす銀河を作り、男の銀河・女の銀河がkissをして命が始まったという私なりの神話の創造です。それはまるで人の世の闇において、男女の愛がlove songとなり、宝石の様に輝くような気持ちを表現したいと思いました。切り株に人々が座り、造形物と一体になり、初めて作品が完成します。

協賛・協力=箱根阿弥陀寺、御殿場市二の岡神社、株式会社マルエ代表取締役遠藤直樹

アーティストプロフィール

島立 智之(静岡県)
1967年、東京都生まれ。

2010~2011年  箱根阿弥陀寺にて絵画展示中
    世田谷佐藤記念館にて絵画展示中
2007年 55周年記念 平和美術展 出展
2001年 Royal Scottish Academy The 175th annual exhibition Meyer Oppenheim賞
1999年 熊日総合美術展 21世紀アート大賞99 入選
   1998年 足立区野外彫刻コンクール 入選
  1988、1999、2000、2002、2003、2008年
第2回エイズチャリティー美術展 Human Art賞、第3回4回7回 優秀賞、第6回12回 特別賞

イカルスの歌を聴け<br />谷 明 イカルスの歌を聴け

イカルスの神話が我々を魅了するのは肉体では実現出来ない飛翔への憧れであった。
しかし、それは又、自然の摂理に反する人間の高慢と不遜に対する神からの警告と罰則を生んだ。
この構造体は空間のエネルギーに呼応し、それを集積、発散する装置であり、「イカルス」 の歌に耳を傾けて、過去の記憶を乗越えて発展する神戸のイメージを想起させて輝く 「 K I R A 」 へと継承する仮設のモニュメントです。
それは神話的世界に繋がる遠い過去の記憶を呼び覚まし、未来への礎となる希望を喚起します。
だが、世界がどうであれ、 「イカルス」 の如く羽ばたけ。

協賛=平尾仮建株式会社

アーティストプロフィール

谷 明(東京都)
1951年、香川県生まれ。

一級建築士  K2 Design 主催
建築デザイン、彫刻表現を主体とした活動を行う。
現代日本彫刻展、 KAJIMA 彫刻コンクール、 洞爺村国際彫刻ビエンナーレ等で入選。

お問い合わせ

神戸ビエンナーレ組織委員会事務局
〒650-8570 神戸市中央区加納町6丁目5番1号 神戸市役所1号館17階(2012年6月より移転しました)
TEL:[代表]078-322-6490/[コンペティション・イベントに関するお問い合わせ]078-322-6598
FAX:078-322-6136
E-MAIL:kb_office@kobe-biennale.jp

会場券 乗船券・シャトルバス アクセス情報 招待作家展(兵庫県立美術館)
今回のテーマはきら(kira) 神戸ARTサポーターズ登録者募集 神戸ビエンナーレシンボルマークダウンロード
神戸ビエンナーレ2011
公式ガイドブック発売

神戸ビエンナーレ2011
公式ガイドブック
(美術手帖2011年10月号増刊)

「アートで歩く、神戸の完全ガイド」9月14日から全国の書店で発売開始。全作品、イベントを網羅。全会場詳細マップ。見どころ・食べどころ・寄り道どころの情報満載
価格:1,260円(税込)

過去の開催情報